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塩野七生「日本人へ」|窮極のソフト・パワー「知恵」

文・塩野七生(作家・在イタリア) 『21世紀の人と国土』と題した、ひと頃は日本の国土計画の「顔」のような存在であった故・下河辺淳(しもこうべあつし)の評伝(著者は塩谷隆英、発行元は商事法務)を読んでいて、そう言えば下河辺さんはよく言っていたな、と思い出した。それは次の一句である。 「われらが日本には、カネもなければ技術もない。だから、知恵を働かせるしかない」 この一句は、今の日本人には少々説明が必要かもしれない。“ひと頃”ならば日本は経済大国になっていたし技術もあったの

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