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サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 世界一黒い物質の光の吸収率=99.995%カーボンナノチューブ(CNT)という物質がある。炭素原子が細いチューブ状に長く連結したもので、極めて強靱な繊維となる他、チューブの巻き方によって優れた導電体にも、半導体にもなりうる。このため発見者の飯島澄男博士は、長らくノーベル賞の有力候補に挙げられているほどだ。 だがCNTは、性質の揃ったものを大量に作ることが難しく、思うように応用展開が進ん