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文藝春秋digital

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#浅丘ルリ子

文藝春秋digital読者の皆さまへ、編集長より最後のお願い【「文藝春秋 電子版」1年無料プランのご案内】

5月31日、「文藝春秋digital」はクローズいたします。 これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。 先にもお知らせした通り、月刊文藝春秋のサブスクリプションは「文藝春秋 電子版」に一本化します。これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただいた皆さまには、突然のお知らせになったことを、改めてお詫び申し上げます。 「文藝春秋digital」のサービスが終了しますと、6月から皆さまに最新記事をお届けできなくなってしまいます

中原淳一 息を呑むアイライン

 1954年、14歳の私は映画「緑はるかに」のヒロイン・ルリ子役のオーディションで最終選考に残りました。この時審査員だったのが中原さんです。原作の挿絵を手がけ、映画の衣装考証も務めていました。  最終テストの前、撮影所の人が控室でお化粧をしてくれるのですが、なぜか私のところには中原さんがいらしてメイクをしてくれました。中原さんが入れてくれたアイラインには、思わず息を呑みました。すっとラインを引くと、たちまち私の瞳がキラキラ輝きだしたのです。

【追悼手記】浅丘ルリ子「渡哲也くんと裕次郎さんと私」

「ブー姉(ねえ)、ごめんなさい。ちょっと体の調子があまりよくなくて。今度の食事会は延期させてください」 6月に、律儀にかかってきた電話が、渡哲也さんと女優・浅丘ルリ子さんとの最後の会話になった。本当に弟のような存在だったという渡さん、そして石原裕次郎さんとの日々を振り返る。/文・浅丘ルリ子(女優) 浅丘ルリ子さん ©石塚康之 「ブー姉」と「テッチブー」 「ブー姉(ねえ)、ごめんなさい。ちょっと体の調子があまりよくなくて。今度の食事会は延期させてください」 6月に、彼ら