文藝春秋digital

大島真寿美 高校生が選ぶ直木賞のこと

大島真寿美 高校生が選ぶ直木賞のこと

文・大島真寿美(作家) 昨年、高校生直木賞というものをいただきました。 高校生直木賞。 ご存じでしょうか。 本家直木賞の直近1年間の候補作の中から、高校生によってあらためて選ばれる賞。 私は、あまりよく知らなくて、ぼんやりと、高校生が、本家の直木賞とは違うものを、“我らが直木賞はこれだ!”と選ぶんだな、と認識していました。 ということはすでに直木賞をいただいている拙作が選ばれることはないはず。可能性はなくはないけど限りなくゼロに近いだろうと思っていて、ですから、選

スキ
7
空を翔ける読書会|二井依里奈

空を翔ける読書会|二井依里奈

文・二井依里奈(田園調布学園中等部・高等部司書教諭) 8月、高校生直木賞の選考会があった。この高校生直木賞とは、本家の直木賞で候補作に選ばれた作品の中から、高校生が自分たちの感性でベストの作品を決める試みで、各校で開かれた読書会の結果を受けて、代表者が集まって受賞作を決める。面白いことに、これまで本家の直木賞受賞作品が真っ先に落選することもあった。この度は『渦』(大島真寿美、文藝春秋)、『熱源』(川越宗一、文藝春秋)、『嘘と正典』(小川哲、早川書房)、『平場の月』(朝倉かす

スキ
9