2022年2月号|三人の卓子 「文藝春秋」読者の感想文
思い出と辿る100人
新年特別号の「100年の100人」、どの人の評伝から読もう? とちょっと思案したが、やはり大学時代民俗学を専攻したので「柳田國男」からかとページをめくった。お孫さんの文章では「2万冊の蔵書すべてに印が」と。氏の博覧強記の源はそこにあったのだなと納得した。我が蔵書「定本柳田國男集」三十数冊さえ私は十分読みこなしていないというのに。
次はやはり「夏目漱石」。中学時代『坊っちゃん』を読んでからこれまでほとんどの小説を読んできた。もちろん『道草』も読んだが、や