見出し画像

キャンディーズ 奇跡の時間 穂口雄右 100周年記念企画「100年の100人」

70年代に一世を風靡したアイドルグループ「キャンディーズ」。作曲家の穂口雄右氏も、ラン(伊藤蘭、66)、ミキ(藤村美樹、65)、スー(田中好子、1956~2011)の音楽的才能に惚れ込んだ。/文・穂口雄右(作曲家)

穂口雄右(語り手)

穂口さん

ある日、NHKの歌番組にアシスタントとして出ていた可愛い3人の女の子が印象的で、翌日、バンド仲間の松崎澄夫に話すと、「俺がプロデュースしている」と言う。驚いていたら、「レッスンしてやってくれないか」と言われて2度ビックリ。結果として作曲まですることになり、私の作曲した「年下の男の子」でブレイクしたキャンディーズとの出会いはまさに“奇跡”です。

キャンディーズは可愛いだけのアイドルではありません。ミキさんは絶対音感と時代を超えたセンスを、スーさんは民謡で鍛えた豊かな声を、ランさんは天性の輝くファルセットを持っていました。音楽を表現する素晴らしい感性と才能に恵まれていたのです。

当時の渡辺プロのミュージシャンを大切にする環境に恵まれて、松崎と私もキャンディーズとの作品作りを自由に楽しむことができたのです。

キャンディーズ

キャンディーズ

ここから先は

351字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください