同級生交歓

同級生交歓|東京都立淵江高等学校(昭和56年卒)

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

(右から)

国際山岳ガイド 近藤謙司

作家 朱川湊人

画像1

東京都足立区 淵江高等学校にて(撮影・深野未季)

 淵江高校は、お世辞にも交通の便がいいとは言えず、生徒の大半が自転車で通学していた。私も家から通えるという点に惹かれて進学したのだが、ユルめの校風がピッタリ合って、とても楽しい高校生活を送らせてもらった。

 現在、国際山岳ガイドとして著名な近藤謙司くんは、同級生の1人だ。七大陸最高峰登頂達成などの偉業で知られている彼であるが、私としてはロックバンドでドラムを叩いているイメージの方が強い。彼は高校入学時にはすでに新宿ACBなどのステージに立っていて、やはり一歩先を行く男だった。

 その彼が登山に傾倒する切っ掛けになったのが、高校山岳部での活動だったというから嬉しくなる。ちなみに私も文芸部で地味に小説を書いていたので、2人とも淵高で過ごした日々が、人生の大きな礎になったのは間違いないだろう。(朱川)



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