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翔猿 猿のように速く、ゴリラのように強く 大相撲新風録22 佐藤祥子

文藝春秋digital

翔猿(とびざる、東京都江戸川区出身、追手風部屋、30歳) ©時事通信社

先の9月秋場所で横綱照ノ富士から初金星を挙げ、10勝5敗の好成績で、初の殊勲賞を受賞した翔猿。師匠は元大翔山の追手風親方で、所属力士たちには「翔」の字を付けることが多い。新十両昇進時に名乗ったこの四股名は、申年生まれでもあり、「自分は軽量で猿のような動きをしているから」と自ら考案したのだという。

来場所は新三役として土俵に上がり、「まずは三役定着を目標にしたい。関脇を目指します!」と意気込んでいる。174センチ134キロの体はけして大きくはないが、まさに猿のように動き回って大型力士を翻弄し、スピード感ある押し相撲を身上とする。

高校相撲の名門である埼玉栄高校から日大相撲部に進み、卒業前の1月に初土俵を踏んだ翔猿。2020年9月に新入幕を果たして以来、秘かに増量をはかり、パワーを身に付けた。「趣味はスキンケアです」と笑いを取るが、キリリとした眉と切れ長の目のイケメン力士として、女性ファンからも注目されている。ひとたび土俵を降りると、明るくノリのいい性格でサービス精神も旺盛だ。相撲界のイベントやテレビ番組出演など、引っ張りだこなのも、むべなるかな。まるで力士であることを楽しんでいるかのような令和の時代の“お相撲さん”なのだった。

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