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アフターコロナを勝ち抜くための「積極的借金術」

不確実性の時代を、私たちはどう生きていけばいいのか。「いったい何をどのように備えればいいの?」と悩む人に贈るアドバイス。ネガティブなイメージがつきまとう「借金」こそが、あなたを救う!? 「経済はエンターテインメント」がモットーのDJ Nobbyがアフターコロナを勝ち抜くヒントをお届けします。

■DJ Nobby
Voicyチャンネル『きのうの経済を毎朝5分で!』(https://voicy.jp/channel/562)パーソナリティ。シティバンク・エヌ・エイに新卒入社し、外国為替ディーラーやクレジットリスク管理などを担当。その後東京金融取引所に転職、取引所FX「くりっく365」の取引監視や上場企画などの仕事に従事。現在は米系金融機関に勤務。 TOEIC990点。 芸能活動としては無所属でありながら、カバー人口1500万、国内FM58局、米国AM1局で放送されているラジオ番組、DJ Nobby's Tokyo LIVE!!のメインDJであり、全国2000組のミュージシャンが参加する音楽フェスMudiaの公式MC。 
 Twitter: https://twitter.com/787nobby

備えとしての「借金」

新型コロナウイルスの感染拡大が世界規模で進むなか、被害が比較的軽微な日本でも経済の縮小は続いています。今回の新型コロナウイルスに限らず、地震や気候変動など事前に予測することが不可能な出来事がこれからも発生することは、想像に難くありません。

「備えあれば憂いなし」とはいうものの、いったい何をどのように備えればよいのか、不安に感じている人も多いことでしょう。

そこでおすすめしたい備えの一つが「積極的に借金をすること」です。

借金はできるだけ避けたいと考える人は多いかもしれません。また、お金はすべてのトラブルを解決するわけでもありません。しかし、「借金」は、積極的に活用することでリスクを低減したりチャンスを手に入れたりすることも可能になるのです。

この記事では、積極的に借金をしてアフターコロナの世界を生き抜くヒントをお伝えしたいと思います。

20代で六本木にマンションを購入した理由

とはいえ、唐突に「借金をした方がいい」と言っても、困惑される方もいるでしょう。

どういうことかを説明する前に、あるエピソードを紹介したいと思います。

私は2004年に大学を卒業し、米系銀行で働き始めました。

当時はまだ金融実務に明るくなく、金融商品や会計に関する知識も一般的な大卒レベルと大きく変わりませんでした。

仕事を覚えることに必死だった新卒1年目の夏のことです。

同期の一人が六本木にマンションを購入したと聞きました。20代のうちは賃貸住宅に住むのが当たり前だと思っていた当時の私は、彼に「なぜそんなに早く不動産を購入するのか?」と尋ねました。

彼の答えはシンプルでした。

「バランスシートは大きいほうがいいに決まってるんだから、借金はできるときにしておかないと」

「バランスシートを大きくする」の意味

バランスシート、と聞くと「なんだか難しい話だな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。要するに、持っているお金と借りているお金の明細のことです。

家計をバランスシートで表した場合どのようになるでしょうか。

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