同級生交歓

同級生交歓|東洋英和女学院中学部 (昭和44年卒)

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

(右から)

地唄舞神崎流四世家元 神崎えん

エッセイスト・作家 阿川佐和子

【トビラ】

東京都 千代田区 文藝春秋本社にて(撮影・深野未季)

中学部から入学したアガワにとって、内部進学の私のような者は、「おしゃれなお嬢ちゃま」に見えていたらしい。しかもアガワは小さくてかわいらしかったせいか、お弁当をすり替えられたり、グループサウンズの替え歌で胴が長いとからかわれていたという。後から知ったが、かわいそうなことをした。私は大の遅刻魔で、近くに住んでいた黛敏郎さんの車で学校まで送ってもらうなど、のほほんと過ごしていた。

在学中は仲の良いグループの端と端にいる程度の距離感だったし、その後、私が高校2年で中退し、地唄舞神崎流の道に進んだこともあり、特別深い仲ではなかった。

しかし、卒業後、私の舞の会に同級生たちと顔を出してくれるようになり、今では神崎流の後援会副会長も務めてもらっている。面倒見のいいアガワがつないでくれた人の縁も多い。(神崎)



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