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同級生交歓 神奈川県立湘南高等学校 昭和46年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

10月号同級生_見開き2

東京都文京区 順天堂大学新研究棟前にて(撮影・杉山秀樹)

(右から)
東京医科歯科大学名誉教授
谷口尚
映画監督
すずきじゅんいち(鈴木潤一)
神奈川県立湘南高校非常勤講師
増尾茂男
ペンション経営
冨田叔子
順天堂大学大学院医学研究科免疫診断学講座特任准教授
松岡周二
楽天銀行常勤監査役
鹿戸丈夫

昨年100周年を迎えた母校は、文武両道の進学校として多様な人材を輩出してきた。

弦楽部でバイオリンを弾いていた鹿戸は東大から大蔵省に入り、IMFに出向。旧ソ連諸国が間違っても核兵器を売らないよう、各国への経済支援に東奔西走。ニューヨーク領事、大阪国税局長を歴任した。

谷口は東京医科歯科大学大学院教授、副学長を歴任。東大卒プロゲーマー・ときどの父親としても有名だ。公務員試験も受験し進路に迷っていた息子を後押しするも、のちに彼の自伝本の原稿を校正しようとして叱られた。教授の本能だろう。

冨田(井之上)は、早稲田から世界文化社の編集者を経て脱サラ。旅行好きの趣味が高じ八ヶ岳に移住。禁煙ペンション・ハート&ハートを開業、日頃の生活やタヒチ旅行記を出版。「新田舎人」ここにあり。

増尾は高校の地理の授業に感銘を受け、東京教育大学(現筑波大)に。自らも地理の教員となり、世界の変化を捉える大切さを生徒達に伝えてきた。昨年、23年ぶりに母校に戻り後輩育成に尽力している。

鈴木は東大文学部倫理学科を卒業し、ロマンポルノを始めた日活に助監督として入社。そのギャップが話題となり取材が殺到した。彼の29本の劇場映画の中でも、第二次大戦中の日系人部隊の記録映画は代表作。夫人は女優の榊原るみ。羨ましい!

松岡は東大大学院医学系研究科の多田富雄のもとで免疫学を修め、順天堂大学に。万年助手だったが、定年と同時にモテ期が到来。寄附講座を開設してもらい、国立がん研究センター先端医療開発センターの職も併任して、分子標的薬を開発中だ。

皆の今後の活躍を心から願う。(松岡)


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