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同級生交歓|香川県立高松高等学校 平成2年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

【トメ】

東京都千代田区 衆議院議員会館小川氏事務所にて(撮影・杉山秀樹)

(右から)
政治ジャーナリスト
鮫島浩
衆議院議員
小川淳也

高松高校時代の小川淳也は絵に描いたような優等生。高3の夏まで野球部で甲子園を目指し東大に現役合格するのは、文武両道をめざす地方の公立校でも珍しい。故郷に残った同級生の明子さんと恋愛を育み、伴侶となる人生は模範生そのものだ。

神戸に生まれ思春期を高松で過ごした私は真逆の自由人。京大一本に絞っていた私に彼は「日本を変えるため一緒に東大へ行こう」と真顔で言った。

東大から自治省へ進んだ彼と京大から朝日新聞へ進んだ私が都心でばったり再会したのは30歳の頃。私の仲介で官界から野党へ転身、模範生の道を初めて逸脱した。

さりとて生粋の優等生だ。「なぜ君は総理大臣になれないのか」と言われても、どす黒い永田町に染まることはない。彼に遅れること20年、私も今春、会社を辞め独立した。天命を知る五十にして新しい一歩である。(鮫島)

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