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目・耳・口|愛でて、味わって。全国の逸品たち

栗の名産地から届けられる 秋の滋味を炊き込んだおこわ

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栗の名産地として知られる東美濃地域のブランド栗・恵那栗を使用した『恵那栗おこわ 冷凍』(280グラム、680円)が今年もお目見えした。毎年9月から翌年の1月頃までの期間限定で発売されるこのおこわは、国産もち米と恵那栗をふっくらと蒸し上げ急速冷凍したもの。粒栗のホクホク感と自然な甘み、もち米のふくよかな香りをそのまま閉じ込めたかのような滋味溢れる味わいは、まさに秋の里山のご馳走だ。おこわを販売している恵那川上屋は、栗きんとんをはじめとする和洋菓子の美味しさに定評があるが、この栗おこわも知る人ぞ知る人気商品なのでぜひ一度ご堪能あれ。 

恵那川上屋 
岐阜県恵那市大井町2632-105
☎︎0120-08-1196

芸術の秋に味わいたい クスッと笑えるアートな干菓子

munku_ムンク阿波和三盆糖

ゴッホのヒマワリやピカソのゲルニカなど、西洋美術史を代表する名画を陶板で原寸大に再現し展示している徳島の大塚国際美術館。ここのミュージアムショップで一際目を引くのが『ムンク阿波和三盆糖』(16個入り、756円)だ。ムンクの名作《叫び》をモチーフにした干菓子で、箱の中にずらっと並ぶ様子はインパクトがあり思わず笑みがこぼれてくる。素材には県の名産品である阿波和三盆糖を使い、地元の職人が手作業で仕上げている。やさしい甘さと上品な口溶けで、コーヒーや紅茶に砂糖代わりとして入れるのもおすすめだ。今年の秋は目と舌で芸術を堪能してはいかがだろう。

大塚国際美術館 
徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内 
☎︎088-687-3737

自宅で贅沢に楽しみたい 黒毛和牛のご馳走セイロ蒸し

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(左から)圧巻の上段、ウィンナーが詰まった中段、鮮やかな下段

一頭買いする黒毛和牛の雌牛を、鮮度管理を徹底し最高の熟成状態で販売している、大阪で創業60年を誇る老舗精肉店竹福。同店のお取り寄せで話題を集めるのが『肉鮮蒸し』(セイロ3段組/直径21センチ、約3~4人前、1万4040円)だ。黒毛和牛を厚切りにして湯葉を巻いたモモの湯葉巻き、黒毛和牛のロース、骨付きフランクフルト、そして旬の野菜や生麩などが3段のセイロの中に彩りよく入っている。自宅に届いたら蒸し器か大きめのフライパンを使って蒸せば完成。肉は蒸すことで余分な脂が落ち、旨みが閉じ込められ肉本来の美味しさを味わい尽くせる。

竹福 
大阪府大阪市阿倍野区阪南町3-14-12
☎︎06-6623-2941
※肉鮮蒸しは受注生産

甘さと酸味が秀逸な 元気になれる濃厚トマトジュース

文春マルシェ

「レッドジュエル」と名付けられた北海道産トマトは、フルティカ種の甘さや酸味を最新の技術によりぎゅっと凝縮させたもの。そのトマトを100パーセント使用したのが『レッドジュエルのトマトジュース』(500ミリリットル×2本、4320円)。きれいな酸味が甘さの輪郭をよりはっきりさせていて、飲み心地のよさが際立っている。とろみのある濃厚なジュースには、トマトの果肉がたっぷりと感じられ、そのままパスタのソースにもしたくなるほど。飲むと元気をもらった気持ちになれるトマトジュースだ。

文春マルシェ
☎0120-636-700 

永年の愛用者が絶賛する 使い心地最高の馬毛歯ブラシ

haburashi_馬毛歯ブラシ 3本

大正3年に浅草に創業したかなや刷子は職人も愛用する刷毛とブラシの専門店。ヘアブラシや服用ブラシなど数ある家庭用品のなかでも特に人気が高い『馬毛歯ブラシNo.9スリム』(1本、385円)は、一度使うとほかの市販品には戻れないという愛好者が多いとか。馬毛は心地良いしなやかな硬さで、使い込むと毛先が尖り歯や歯茎に馴染むうえ、このスリムはより細かな動きにもフィットし磨きやすいと評判だ。天然毛の寿命は通常使用であれば約3か月とナイロン製よりも長いため、環境にもやさしいエコ商品とも言える。浅草伝法院通りなどの直営店のほか、オンラインでも購入可能。

カナヤブラシ産業 
東京都台東区今戸2-8-8
☎︎03-3875-1226

ローカルでありモダンな 再燃する民藝をひも解く展覧会

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《羽広鉄瓶》 山形県 1934年頃 日本民藝館

民藝は民衆的工芸の略で、およそ100年前、柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郎らが生み出した新しい美の試み。それまで見過ごされていた日常の生活道具に、美術品に負けない美しさがあることを見出したのだ。柳宗悦の没後60年となる今年『柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年』が東京で開催される。時代とともに変化し近年ブームが再燃する民藝を、柳らが蒐集した暮らしの道具類をはじめ、民画、雑誌、映像など、総点数400点を超える作品や資料を通して改めて解き明かす。見どころの多い展示内容だ。会期は10月26日~来年2月13日。会期中、一部展示替えあり。詳細はWEBにてご確認を。

東京国立近代美術館 
東京都千代田区北の丸公園3-1 
☎︎050-5541-8600(ハローダイヤル)


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