見出し画像

「拝察」発言は驚くに値しない|辻田真佐憲

★前回の記事はこちら。
※本連載は第7回です。最初から読む方はこちら。

 天皇は憲法を超越した存在でもある。その事実があらためて突きつけられた。ほかでもない、宮内庁長官の「拝察」発言をめぐる騒動のことである。

 西村泰彦長官は、6月24日の定例記者会見で、東京五輪の名誉総裁も務める天皇が、その開催によって新型コロナウイルスの感染が拡大するのではないかと懸念し、心配していると「拝察しております」と述べた。 

ここから先は

2,127字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください