正岡子規 よもだのエネルギー球
正岡子規というと、横顔の写真が浮かんでくる人も多いだろう。写真が貴重であった時代に、横を向いて撮るなんてのは、よっぽどのヘソまがりに違いあるまい、と思う。
子規が生まれたのは愛媛県松山。松山市立子規記念博物館名誉館長であった故天野祐吉さんが、松山の方言「よもだ」こそが、まさに子規の気質だと話されていたのを思い出す。天野さんは、子規の持つ反骨精神と、肩ひじ張らずユーモアで生きようとする精神を評価されていた。
そういえば、「子規」の名も、血を吐くまで啼くホトトギスの漢名だ。喀血した自身を、飄々とホトトギスに例えるなんぞは、子規の精神の明るさそのものだろう。
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