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菅義偉の意外すぎる“素顔”「スープカレーダイエット」で14キロ減量

9月14日、自民党総裁選の投開票が行われ、菅義偉氏(71)が新たな総裁に選出された。菅氏は16日に召集される臨時国会の首班指名で内閣総理大臣に選出される。座右の銘は〈意志あれば道あり〉。以前明かしていた秘密の健康法「スープカレーダイエット」や、高校時代から欠かさず読んでいるという「人生案内」(読売新聞)への思いなど、次期総理の「意外な素顔」を紹介する。

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7年前、私は「スープカレーダイエット」で14キロの減量に成功しました。やり方は単純で、毎朝、女房が作り置きしたスープカレーと、納豆やヨーグルト、野菜ジュースをいただくというもの。この食生活を始めて4カ月で、体重は76キロから62キロまで減りました。当時は急な減量のせいで抵抗力が落ちてしまったようで、風邪をひきやすい、身体がだるいといった症状もありましたが、3、4年経ったころにはすっかり快適になりました。

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以前のふっくらした菅氏(左)

しかし、そんなスープカレー生活も、現在はやむなく中断しています。2012年に官房長官を拝命したことで、朝にも会合が入るようになり、自宅で朝食を摂ることができなくなったのです。とはいえせっかく痩せたのですから、いまの体重は維持したい。そこで、朝の会食では必ず、生野菜サラダと野菜ジュースを選ぶようにしています。洋風の朝食につきもののパンは食べず、野菜のみを摂るのが大切です。

残念ながら、野菜が大好きで食べているわけではなく、あくまで健康のため。子どものころからニンジンやネギが苦手でしたし、いまでも野菜全般はそこまで好きではありません。大好物は鶏肉で、特に生まれ故郷の秋田の比内地鶏なんて最高ですし、大の甘党なので、最中など小豆を使った和菓子には目がありません。けれど、好きなものを好きなだけ食べていると、当然ながら体重に響く。強い意志をもって、野菜中心の生活を心がけているのです。

いまでも毎日朝と夜に体重計に乗り、65キロを超えないように気をつけています。健康診断では、ダイエット成功後から継続して適正値をキープ。まだまだ、野菜中心の生活が続きそうです。

(出典:「文藝春秋」2017年5月号)

「新聞・テレビ 私のひいき」というお題から、真っ先に思い浮かんだのは、読売新聞の「人生案内」です。今年100周年を迎えた超ロングランの企画だそうで、私は高校時代から欠かさず読んでいます。

「人生案内」は、家族・友人、学校・職場、男女関係、お金など身近な問題について、読者が悩みを相談し、それに回答者が答えるものです。政治、経済や社会問題など硬い題材が多い新聞記事の中で、日々起きている読者の身近な悩みという題材はとても柔らかく、新聞にはなかなかない企画だと思います。

「人生案内」を読んでいて、世の中には本当にいろんな人がいることを実感します。ただ長い間読んでいると、嫁姑の人間関係や若者の未来への不安など、人々が抱えている悩みには大きな変化がなく、高齢化や少子化が進み時代が変わっても、人間はあまり進歩していないと思います。また、功成り名を遂げ、日経新聞の「私の履歴書」にも出てくるような人の多くは、元々こうした悩みを持ち、その壁を自らの意思で乗り越えておられます。

私の「人生案内」の読み方は、ちょっと変わっています。まず読者の悩みを読んで、回答者の答えを読む前に、自分ならどう答えるかを考えてみます。そのうえで回答者の答えと比べて、読者の悩みと向き合うのです。

政治の役割の一つに、人々の幸福への追求を助けることがあると考えています。人々の変わらない営みに、どのように政治が手を差し伸べるか。読者の悩みに寄り添っている「人生案内」は、そうした視点を私に与えてくれます。

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(出典:「文藝春秋」2014年10月号)

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