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詩 松下育男

羽ばたくように

すべり台の上に 商店街があった
毎日少しずつ 商品の位置がずれてゆく
瓶詰めだって 足を踏ん張っている

鳥カゴの中にも 商店街があった
人が寝静まったあと
カゴの網目越しに 小さな街灯がともり

羽ばたくように
店が開く

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