飯間浩明の日本語探偵【こ】「暦の上」での秋が涼しくない理由とは
国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。
【こ】「暦の上」での秋が涼しくない理由とは
東京の夏が年々暑くなる。ニュースでは「危険な暑さ」という表現が多くなりました。理由は地球温暖化と、都市のヒートアイランド現象なんだとか。
そんなわけで、8月7日頃の暑い盛りに「暦の上では立秋です」と言われても、ぴんと来ない。どこが秋なんだろう、昔の暦というのは大雑把なんだな。つい、そんな感想を持ちます。
この「暦」、すなわち二十四節気と、実際に体感される季節とのズレは、よく話題になります。でも、雑学として本に書かれている説明を見ても、どうもすっきりと納得できません。
ここから先は
726字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…