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俳句|佐藤文香

また今度

ぜんぶ雉鳩(きじばと)日割の春をはじめから

ちぎりパン咲いた梅咲いてゐる梅

雨粒に光の憩ふ焼野かな

大木の椿とくぢら色の缶

橇しまふ今度コヨーテ描いて見せて

わかつてくれる弥生ご飯は左利き

枇杷(びわ)の葉や葉裏や春は幾度も来る



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