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同級生交歓 愛知県立明和高等学校 昭和54年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

愛知県立明和高校

愛知県名古屋市 愛知県立明和高等学校にて(撮影・山元茂樹)

(右から)
川崎重工業常務執行役員航空宇宙システムカンパニーバイスプレジデント
佐藤光政
ソニックジャパン名古屋支社トップ オブ ザ エージェント
荒川進
真宗大谷派木田山福田寺住職
長澤弘宣
中日ドラゴンズ常務取締役球団代表
加藤宏幸

来年、創立75周年を迎えるわが母校は、1783年、尾張藩九代藩主徳川宗睦によって創設された尾張藩藩校「明倫堂」を前身としています。初代校長には細井平洲が就き、武士のみならず庶民にも広くその教えを説いたと言われます。

その後学制改革に伴い、1948年に愛知県第一女子高等学校と統合し現在に至っています。卒業生にはトヨタ自動車創業者の豊田喜一郎氏、小澤征爾に続いて指揮者の登竜門、ブザンソン国際指揮者コンクールにて女性で初めて優勝し、世界の女性指揮者に扉を開いた松尾葉子氏、2008年にノーベル物理学賞を受賞された小林誠先生等がおり、各方面で多彩な人材を輩出しています。

荒川君はバドミントン部で活躍し、立命館大学に進学後、事務機の会社に就職。のちに独立し、生命保険の代理店を立ち上げました。加藤君は「石橋を叩いてもすぐにわたらない」慎重な性格で剣道部の主将として皆をまとめました。同志社大学に進学後、中日新聞社に入社し現在は中日ドラゴンズ球団代表として手腕を振るっています。

佐藤君は高校時代から優秀で、東京大学大学院を修了後、川崎重工業に入社。飛行機の設計一筋で、今は常務として経営の一翼も担っています。私、長澤は高校時代、陸上部と映画研究部に所属。卒業後は大谷大学で仏教を、その後名古屋大学大学院で経営を学びました。

現在は浄土真宗福田寺住職兼木田幼稚園理事長を務める傍ら母校の同窓会会長の役につき、在校生と卒業生の橋渡しに汗を流しています。

在校生は「自主自立」、同窓会は「互助自立」と、現在は今までの歴史を引き継ぎ、卒業生、在校生が手を携え、ともに未来へ向かって歩みを進めています。
(長澤)

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