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美空ひばり「真赤な太陽」で爆笑 岸本加世子 100周年記念企画「100年の100人」

1989年に52歳で他界した昭和の大スター、美空ひばり。最晩年を姉妹のように過ごした女優の岸本加世子氏が、今も色褪せない思い出を語った。/文・岸本加世子(女優)

岸本加世子_右(語り手)

岸本氏

ひばりさんの33回忌に、インスタで昔の写真を投稿しました。田村正和さんとのドラマ「ニューヨーク恋物語」の撮影スタジオに、ひばりさんが差し入れに来てくださった時の一枚です。この頃は闘病中で、家に籠もっていてはダメだとスタジオまで来てくださったのです。

ひばりさんからは実妹のように可愛がっていただきました。「“ねえちゃん”って呼んで」と言っていただき、筆まめなひばりさんから届くお手紙にもいつも「ねえちゃんより」と書き添えられていました。

体調のよい日に「ディズニーランドに行こう」と誘われ、ご一緒したこともあります。またカラオケもお好きで、お店で持ち歌を披露することもありました。私が「真赤な太陽」を歌った時、涙を流して笑い転げながら「もし私に何かあったら、加世子が私の役をやるのよ。だってあんたは歌が“うまい”から」とひばり流ジョークを言われたものです。

美空ひばり

美空ひばり

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