見出し画像

短歌|黒瀬珂瀾

無観客われ

岸と水見分かぬまでに吹雪きたる庄川を越ゆ亡者のごとく

電線ゆ雪ほたほたとこぼれ散る朝は〈脱藩〉の響きを思ふ

五箇山の手漉き葉書に鷺と鷲また背の君は書き間違へて

老年に至りてなほも銭欲るは愚の極みとぞキケロー嗤ふ

すらすらと『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』の長台詞諳んじて児よ頼むから九九

傷心もややぬるむころ加越なる天田峠に春は降りきぬ

無観客相撲テレビに眺むればああ無観客人生のわれ



【編集部よりお知らせ】
文藝春秋は、皆さんの投稿を募集しています。「# みんなの文藝春秋」で、文藝春秋に掲載された記事への感想・疑問・要望、または記事(に取り上げられたテーマ)を題材としたエッセイ、コラム、小説……などをぜひお書きください。投稿形式は「文章」であれば何でもOKです。編集部が「これは面白い!」と思った記事は、無料マガジン「# みんなの文藝春秋」に掲載させていただきます。皆さんの投稿、お待ちしています!

▼月額900円で『文藝春秋』最新号のコンテンツや過去記事アーカイブ、オリジナル記事が読み放題!『文藝春秋digital』の購読はこちらから!

★2020年5月号(4月配信)記事の目次はこちら

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

記事へのご意見・ご感想をお待ちしています。「#みんなの文藝春秋」をつけてご自身のnoteにお書きください。編集部がマガジンにピックアップします。皆さんの投稿、お待ちしています!

ありがとうございます!
17
シェアしたくなる教養メディア。100年近くの歴史がある総合月刊誌「文藝春秋」が、あなたの人生を豊かに彩るコンテンツを毎日お届けします。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。