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林伸次 居酒屋やバーは消えてゆく|特別寄稿「 #コロナと日本人 」

新型コロナウイルスは、世界の景色を一変させてしまいました。文藝春秋にゆかりのある執筆陣が、コロナ禍の日々をどう過ごしてきたかを綴ります。今回の筆者は、林伸次氏(Bar Bossa店主)です。

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飲食店の参入障壁は低い

日本では、飲食店を開業する参入障壁はすごく低いことをご存じでしょうか。飲食店を始めるには調理師免許とか、お酒を扱う何か特殊な資格が必要だとみんな考えますよね。でも実は、保健所に行って、一日講習を受けて、「食品衛生責任者資格」を取るだけで営業は始められます。

例えば、あなたが「カフェをやりたい」「居酒屋をやりたい」と思ったとしましょう。自分がやりたいような飲食店で2〜3年修行して、日本政策金融公庫から300〜500万円を借りて、不動産屋さんに行き、「この辺りで家賃20万円くらいの居酒屋をやりたいので物件を探しています」と伝えて、契約して、友人たちとトンカン内装をやって、水道や電気は専門の人にお願いすれば、その借りた「300〜500万円」の範囲で1ヶ月もあれば、お店は始められます。

「あの居酒屋、いつ行っても満席だよ」とか「週末は予約取れないよ」っていう近所で元気の良い居酒屋さんってありますよね。もちろん形態や家賃にもよりますが、その料理人兼オーナーの30代の彼、年収は800〜1000万円くらいです。もしその彼が近所にもう一軒すごくお客さんの入っているカフェを経営していたら、年収は1千数百万円くらいです。

そうなんです。日本の「飲食店」って、ちょっとしたやる気と商売の才覚があって、うまくいけば、同年齢のサラリーマンよりも全然収入は良くなる可能性があるんです。

ところが、「インターネットで新しいサービスを始める」とか「新しい病院を始める」とか「新しいブランドを始める」という事業だと、そう簡単には始められないし、うまくいかないですよね。

でも、飲食店って、参入障壁が低いことに加え、他のお店で流行っているのを真似して違うエリアでやってもいいという独特な「暗黙のルール」があって、成功するのがわりに簡単なんです。

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