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大相撲新風録 阿炎|佐藤祥子

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2201大相撲新風録_阿炎

阿炎あび(埼玉県越谷市出身、錣山部屋、27歳)

謹慎生活で心が成長 あわや優勝の復活劇

のびのびと長い手脚で土俵狭しと飛び回る“やんちゃ関取”が、一年納めの九州場所で幕内に復活した。元関脇寺尾の錣山親方が育てた愛弟子、阿炎だ。

阿炎は、相撲協会のガイドライン違反により、昨年9月の秋場所から3場所の出場停止処分を受け、処分明けの今年三月春場所では西幕下五十六枚目まで番付を落としていた。しかし、ケガや病気での休場ではなく身体は至って健康ゆえに、復帰場所ではなんなく優勝し、翌五月夏場所も幕下連続優勝を果たす。7月の名古屋場所で十両に復活すると、翌九月秋場所でも十両優勝。各土俵で実力差を見せつけて、番付を一気に戻してゆく。幕内の土俵に戻った先場所は、西前頭十五枚目の地位で横綱照ノ富士と対戦を組まれるほどの快進撃。優勝争いを盛り上げ、12勝の成績で敢闘賞を受賞した。

謹慎処分を受けた当時、新婚ホヤホヤで長女が誕生したばかりの阿炎だったが、奔放だった行動を諫められ、妻子と別居しての「錣山部屋での単身生活」もその処分内容に含まれていた。のちに処分が解除されるも、阿炎は「幕内の土俵で勝ち越すまでは家族と一緒には住みません」と、妻子との同居は自ら“お預け”にしていたという。

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