見出し画像

樹木希林 死にゆく姿も全部見せた 浅田美代子 100周年記念企画「100年の100人」

浅田美代子氏は、16歳の時に受けたドラマ「時間ですよ」(TBS系)のオーディションで、樹木希林(1943~2018)と初めて知り合った。以来、40年以上に亘り親子、姉妹、親友のような関係を続けてきた。/文・浅田美代子(女優)

語り部・浅田美代子

浅田さん

希林さんの最初の印象は怖そうだし面倒くさそうな人。でも、それ以上に面白そうな人だな、って思いましたね。当時のテレビドラマは週5日間かけて撮っていましたから、家族よりも共演者といる時間が長かったんです。自然と希林さんとの距離も近くなり、撮影前に誘われて、赤坂のホテルで朝からビュッフェで食事したりしましたね。

次の「寺内貫太郎一家」でも希林さんと共演することになって、デビューから3年間はずっと一緒でした。21歳で、私が歌手の吉田拓郎さんと結婚する時には両親から大反対を受けたのですが、最後は希林さんが私の家に来て直接母に「結婚は本人の自由ですから」って説得をしてくれたんです。「専業主婦をやれたら何でもできるよ」って、結婚を機に芸能界を引退することに悩んでいた私の背中を押してくれました。結婚後は私に芸能界を思い出させまいと気を使ってくれたのか、約7年間は私をご飯に誘いませんでしたね。

樹木希林

樹木希林

ここから先は

356字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください