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同級生交歓|福岡教育大学附属小倉中学 (昭和57年卒)

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

(右から)

ノンフィクションライター 小野一光

毎日新聞論説委員 元村有希子

QPR代表取締役 清田智

ピーチ代表取締役 中城年昭

岐阜県立看護大学教授 両羽美穂子

自動車ライター 渡辺敏史

H4S_4323c・見開き・大澤_軽

東京都千代田区 北九州市東京事務所にて(撮影・杉山秀樹)

60年に1度の丙午生まれが大勢を占める私たちは、江戸時代の迷信により、前年比で出生数が25パーセント減ったという稀有な学年。そのせいか競争心はさほど強くなく、のんびりとしている。

母校である北九州市の福岡教育大学附属小倉小・中学校は小中一貫校。小学校が1学年2クラスで、中学からは3クラスだった。清田と渡辺の2人は中学から、他の4人は小学校からという内訳なので、概ね当時の割合に即した構成だ。

レディファーストで紹介すると、両羽(川崎)の小・中学校時代は、女性的でふんわりした美少女との印象。物事に熱中する性格が研究の世界を選ばせたのか、看護学における教授職に進んだことには驚いた。テレビでコメンテーター姿をよく見かける元村については、不思議なことに学生時代からまったくイメージが変わらない。利発な美少女との印象が、新聞記者になってから重職に就いたいまに至るまで続いている。

一方、男子はといえば、清田は中学生らしからぬ落ち着きを有していた。静かで説得力のある物言いは、会社経営者として、日本のコンテンツ産業の新展開を企画・運営する現在となっても変わらない。昔から運動神経抜群な中城は、美容系の仕事からいつしか芸能に関わる仕事へ。山田優などの担当を経て芸能プロダクションの社長になったのは、まさに適材適所だ。マイペースの渡辺は、それこそ趣味を生かした世界へと進んだ。自動車評論家となり独特の文体が人気の“カーなべ”として活躍している。かくいう私は、中学校時代に生徒会長という“真面目”な経歴が妙な化学反応を起こし、現在は殺人事件を主に扱うノンフィクションライターとなった。(小野)



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