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枝野話法はなぜ響かないのか 岡田憲治

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文・岡田憲治  (専修大学教授)

今年の3月末、私は3年務めてきた小学校のPTA会長を退任したが、その際に混乱が生じた。

PTAに問題が山積していることは、多少なりともかかわった人なら知っているだろう。そこで、住んでいる区のPTA連合団体に対して「改革提言書」を書いた。それは積年の宿痾について議論する叩き台となるはずだった。

しかし開催予定だった会長会は、連合役員からの「コロナなので中止します」というたった一言の通達で潰された。ズームでの開催を求めると、「ズームだと一方的に主張する人が出るからできません」と、小学生並の返答だった。

さすがにこれはと思ってLINEで、自分ではかなり気を使って、こう伝えた。

「会長会を中止するのに何の説明もないのでは、この後の手続きが少々面倒なことになりますよ」と。

手続きの話としては、こちらが正しいから親切心で注意を促したのだ。しかしこの一言が原因で、連合団体のトップ役員は大混乱して、教委へ連日相談。「大炎上」(私への罵詈雑言)となり、私への「徹底的無視と沈黙」となった。

怒る私に、我が連れ合いは「自分を尊重されるべき何者かだと思っている人はこれだから困るわ」と、半笑いしながら冷淡だった。

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