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大学受験に役立つ古典#7 歴史は古典から?

文・三宅香帆(文筆家・書評家)

 歴史。それは、世界史だろうと日本史だろうと、とにかく暗記して使って暗記して使って、の世界であり、まあ大変だよね受験生! 電車の中で歴史の単語帳を持っている生徒さんには問答無用で席を譲ろうかなーと思うくらいには、大変な教科だ、と私は感じている……。

 だけど歴史を攻略するのには、肉付けとしての「古典」は必要なんだよな、と私は思う。

 というのも。そもそも、古今東西「古典」と呼ばれている作品は、歴史の教科書において重要だと取り上げられるもののことを言う。文化史、と言ったりするんだけど、その国の文化において大切だと言われている作品。歴史において外せない、大事な作品。それこそを、私たちは「古典」と呼ぶのである。

 だとすれば、あらゆる「古典」は、世界史や日本史において登場する作品なのだよ!

 ……って熱弁したところで受験生にとっちゃあ抽象的すぎて「だからなんだ」以外の感想などないだろうから、ちょっとしたおすすめ世界史・日本史攻略法をお伝えしたい。具体的な受験暗記テクニックだから安心してね!

 世界史でも日本史でも、「どうしても覚えられない文化史」パートってあると思う。たとえば私は、世界史の「ギリシャ文化」の部分が苦手だった。アリストファネスにアイスキュロス、あれ、どっちが悲劇作家だったっけ……? と混乱する。よくわからなくなる。

 そんなとき、まずは、学校の図書室にある岩波文庫の棚へ行く。そして、自分がわからない文化史に登場した作家たちの本を片っ端から持っていくのだ。借りると大変だから、図書室の片隅の机に積むくらいでいい。そして、岩波文庫にはカバーにかならずあらすじと写真が載っているから、それをふんふんと読む。そして興味が湧いた数冊をぱらぱらめくるのである。

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