同級生交歓

同級生交歓――東海高校(昭和41年入学)【全文公開】

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

(右から)
宮内庁御用掛・演劇批評家 西ヶ廣渉

大阪学院大学教授・中京大学客員教授 多賀敏行

【トメ】

 東京都千代田区 文藝春秋本社にて(撮影・深野未季)

 多賀とは奇妙な縁があり、名古屋の東海高校で同級生であった。浄土宗に基づく自由な校風である。

 当時、僕は扶桑町から一時間かけて通学していたが、松阪出身の多賀は付近の下宿屋の二階に住み、月に一度、母上が来名して洗濯物を運んだりしていた。卒業時には、僕が米国に居たりして一年遅れたが、一橋大学、外務省で再び同期。

 外務省時代に一緒に仕事をしたわけではないが、僕がリビア駐箚(ちゆうさつ)大使の時に、近隣国の内紛が飛び火し、在留邦人が無事脱出した後、自分も脱出を図らねばならない時期があった。

 隣国チュニジアで大使をしていた多賀が苦労して民間航空機の切符を手配してくれたものだ。それに、それぞれ宮内庁勤務の経験もある。

 退官後、多賀は大阪学院大学と中京大学で教え、僕は演劇批評家・結城雅秀(@GashuYuuki)として活動している。(西ヶ廣)



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