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詩――松川紀代【全文公開】


この世が終わって あの世に行くのではなく
目を閉じて歩いてゆくとあの世に入っている
いつも化繊のスカートを引きずってた隣のお婆さんがそうだ
(顔を洗うのも 忘れちゃったわよ
何て気持ちのよいお天気)
宇宙には途切れている箇所などなく
互いにひっぱり合っていて ひたすらつながっている
だからどこも隣



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