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今月買った本 橘玲

科学と正義

 東京オリンピック開会式をめぐる騒動で日本でも「キャンセルカルチャー」が知られるようになったが、アメリカではリベラルな知識人が左派(レフト)からキャンセルされている。その理論的な背景を説明するのが『「社会正義」はいつも正しい』で、フーコーやデリダなど、日本でも80年代に流行したフランスのポストモダン哲学がアメリカに移植されて奇妙に変容し、「SJW(社会正義の戦士)」の理論になったと論じる。

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