10月号表紙カンバン

「文藝春秋」表紙の言葉――松村公嗣【全文公開】

「文藝春秋」の表紙画を手掛ける日本画家の松村公嗣さんが絵に込めた想いを明かします。

「赤富士」

高校の夏休み、山中湖近くに住んでいた叔父の家に遊びに行きました。午前4時「早く起きて見に来なさい!」という声で目を覚まし、朝日で真っ赤に染まった富士山を初めて見ました。その景色に、美しさへの感動よりも畏怖の念を抱きました。まるで自分がどれだけちっぽけな存在なのかを問われ、叱咤されている気持ちでした。その時の印象が強く、何度描いてもあの大きな力が押し寄せます。



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