見出し画像

短歌|鈴木晴香


言ってしまえよ

青色のコンビニエンスストアへ花火を買いにずっと海沿い

ライターの冷えてゆく夜じゃんけんをしないほうの手ぶらさげている

ろうそくが溶ける はじめの一滴のそれはあまりに静かな合図

くちびるを離せば話すしかなくて夢中にならないように刺す釘

引き合いに出されることの悲しみにかまきりの雄と雌は抱き合う

夏の夜の躰めあての雨の窓こころが目当てと言ってしまえよ

遠くまで行く人から乗るタクシーできみは最後のひとりになった

(2020年9月号)

この続きをみるには

この続き: 0文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に幅広いテーマの記事を配信しています。政治家や経営者のインタビュー、芸能人の対談、作家のエッセイ、渾身の調査報道、一流作家の連載小説、心揺さぶるノンフィクション……月額900円でビジネスにも役立つ幅広い「教養」が身につきます。

文藝春秋digital

月額900円

一流の作家や知識人、ジャーナリストによる記事・論考・ルポルタージュなどを毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記…

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
文藝春秋digital

記事へのご意見・ご感想をお待ちしています。「#みんなの文藝春秋」をつけてご自身のnoteにお書きください。編集部がマガジンにピックアップします。皆さんの投稿、お待ちしています!

ありがとうございます!
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に、一流の作家や知識人による記事・論考を毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記事読み放題&イベント見放題のサービスです。