100年後まで読み継ぎたい100冊 片山杜秀「この国の不安定な生きざま」
「ロシア」「ウクライナ」に関係する内容の可能性がある記事です。
極端な内容・真偽不明の情報でないかご注意ください。ひとつの情報だけで判断せずに、さまざまな媒体のさまざまな情報とあわせて総合的に判断することをおすすめします。 また、この危機に直面した人々をサポートするために、支援団体へのリンクを以下に設置します。 ※非常時のため、すべての関連記事に注意書きを一時的に表示しています。
見出し画像

100年後まで読み継ぎたい100冊 片山杜秀「この国の不安定な生きざま」

文藝春秋digital
文・片山杜秀(慶應義塾大学教授)

この国の不安定な生きざま

日本は決して穏やかに生きられぬ国である。場所のせいだ。ロシアと中国がすぐ隣で、何かと角が立ちやすい。領土問題が何よりの証拠だ。東側には太平洋を挟んで米国がある。米国を意識しないでいられた19世紀までは、極東の島国としていざというときは鎖国でもすれば何とかなったが、百数十年前の黒船来航以来、そうも行かなくなった。

そこで張り合おうとしはじめたのだが、相手は世界的大国ばかりである。どんなに日本が力を付けても、どうしても足りない。頑張ってもやられてしまう。

それでもやるか、やられるか。誤魔化して試行錯誤して耐え忍ぶか。この国の生きざまは、どうしても不安定にならざるを得ない。

この100年の日本の名著は何かと考えれば、そういう不安定さを、何らかの意味で刻印した本ばかりが思い浮かぶ。

この続きをみるには

この続き: 336文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に幅広いテーマの記事を配信しています。政治家や経営者のインタビュー、芸能人の対談、作家のエッセイ、渾身の調査報道、一流作家の連載小説、心揺さぶるノンフィクション……月額900円でビジネスにも役立つ幅広い「教養」が身につきます。

一流の作家や知識人、ジャーナリストによる記事・論考・ルポルタージュなどを毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記…

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
文藝春秋digital

記事へのご意見・ご感想をお待ちしています。「#みんなの文藝春秋」をつけてご自身のnoteにお書きください。編集部がマガジンにピックアップします。皆さんの投稿、お待ちしています!

ありがとうございます!
文藝春秋digital
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に、一流の作家や知識人による記事・論考を毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記事読み放題&イベント見放題のサービスです。