俳句 小澤實「月に踊る」
月に踊る
ひらいづみのどぶろく紅白いづれ酌まん
どぶろくを酌む秀衡と西行と
束稲山(たばしね)の大文字観る死者とともに
月に発つ螺鈿の蝶やひかり堂
堂出でて屍(かばね)花野にあそぶかな
松川二十五菩薩はコンクリート製収蔵庫におはすが
木の堂に菩薩帰らむ月の夜は
頭胸腕失せても菩薩月に踊る
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