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同級生交歓|静岡県立浜松北高校 平成11年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。


トメkd20200703_0001五十畑

東京都千代田区 東京駅前にて(撮影・橋本篤)

(右から)
俳人
髙柳克弘

文筆業・企画
木村綾子

音楽家・作家
小島ケイタニーラブ

きっかけは小島くんがくれた。2012年。高校を卒業して13年が経っていた。
「覚えてる?」当時勤めていた書店で声を掛けられた。曖昧に笑う私に対して彼は屈託なく続けた。「髙柳くんもいたよね!」

しばらく経って、2人の新作が同時期に発売されることを知った。同窓会を兼ねたイベントを企画すべく髙柳くんに連絡すると、「昔のことはどんどん忘れてしまう性格で……」と最初断られて笑ってしまった。

自主独立と個性を尊重する自由な校風だった。けれど当時、私達は平凡で窮屈で満たされていなかった。だからなのか、3人で会っても高校時代のことはあまり語らない。まなざしの先にあるのは常に未来だ。

故郷で過ごした年月を、東京に生きる時間が越えていく。同級生交歓は、まだ始まったばかり。(木村)

(2020年10月号)

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