黒澤明 「お前は白紙でいい」 加山雄三 100周年記念企画「100年の100人」
見出し画像

黒澤明 「お前は白紙でいい」 加山雄三 100周年記念企画「100年の100人」

文藝春秋digital
日本が世界に誇る映画監督・黒澤明(1910~1998)。代表作の「椿三十郎」と「赤ひげ」で、三船敏郎が演じる浪人や町医者に導かれて成長する青年に扮した加山雄三氏は、俳優を辞めようかと悩む自分を、役柄にだぶらせていた。/文・加山雄三(俳優・歌手)

語り部・加山雄三

加山さん

「椿三十郎」で初めてお会いしたとき、25歳だった僕に黒澤さんは言いました。

「お前は白紙でいいからな。余計なことをやろうとするな」

監督が自由に絵を描くから、という意味です。よく「おい、生まれっ放し」と呼ばれたものです。

「台詞なんか覚えなくていい。思えば出てくるものだよ」

とも言われました。役になりきれば、台詞は自然に出てくる。そうなるまで訓練せよ、という教えです。

細部へのこだわりは、噂通りでした。本読みの段階から衣装をつけ、劇中で使う真剣は、撮影所の中を歩くときも腰に差したまま。重さで帯が傾くリアルを求めていたんです。

黒澤明

黒澤明

この続きをみるには

この続き: 432文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に幅広いテーマの記事を配信しています。政治家や経営者のインタビュー、芸能人の対談、作家のエッセイ、渾身の調査報道、一流作家の連載小説、心揺さぶるノンフィクション……月額900円でビジネスにも役立つ幅広い「教養」が身につきます。

一流の作家や知識人、ジャーナリストによる記事・論考・ルポルタージュなどを毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記…

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
文藝春秋digital

記事へのご意見・ご感想をお待ちしています。「#みんなの文藝春秋」をつけてご自身のnoteにお書きください。編集部がマガジンにピックアップします。皆さんの投稿、お待ちしています!

ありがとうございます!
文藝春秋digital
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に、一流の作家や知識人による記事・論考を毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記事読み放題&イベント見放題のサービスです。