見出し画像

京極夏彦 病葉草紙 第二話 気積 中編

【前編のあらすじ】
ときは江戸の中ごろ。藤介は長屋の店子、おきんが大泣きするのに往生していた。左官の亭主、巳之助の体に虫が入りこんで、おかしくなった。加納屋という店の仕事を始めてから、毎晩、帰りが遅くなり、飯もくわない。ほかに女ができたにちがいないという。困り果てた藤介は、店子の本草学者、久瀬棠庵に相談する。

★前回を読む。
★最初から読む。

ここから先は

9,122字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください