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俳句|赤野四羽

春の挽歌

花吐きの少年下唇涎引く

春菊を噛むや真白き帯の内

永日をチヨコレイトと響く寺

血は水よりしょっぱいぞ蕗のとう

街中の正気を洗う春時雨

花が死へ換わる湿りの滑かな

浅川マキの残滓を啜る朧月

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