見出し画像

武豊 還暦で5000勝宣言 片山良三 100周年記念企画「100年の100人」

文藝春秋digital
史上最多の4310勝(11月21日時点)を誇る武豊(52)。2位岡部幸雄騎手の2943勝という数字をみると、驚異的なペースで勝ってきたことがよくわかる。デビューから取材をつづける競馬ジャーナリストの片山良三氏が上昇志向の原点を明かす。/文・片山良三(競馬ジャーナリスト)

「家ではオカンに叱られてばかり」の父・武邦彦は、外に出ると誰からも尊敬を集める存在だった。その父のカッコ良さに憧れて、騎手になると決めたのが10歳のときだ。身近なお手本をなぞることでジョッキーとしての正しい振る舞いを磨いた成果が、いまの完成形につながる。飄々とした自然体は弟武幸四郎にも受け継がれた武家のスタイルだが、内面には強烈な上昇志向がある。

デビュー3年目の晩夏、20歳になった武豊が2週間の米国武者修行に出たときのことだ。出迎えた現地メディアのインタビューににこやかに対応していた彼の表情が、「アメリカで何を学んで帰るつもりですか?」の質問に一瞬でキッとなったのが忘れられない。「学びにきたわけではありません。戦うためにやってきました」。この前年、2年目で関西のリーディングジョッキーとなっていた武豊は、プライドをすでに確固たるものとしていたのだ。

画像1

武豊

この続きをみるには

この続き: 333文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に幅広いテーマの記事を配信しています。政治家や経営者のインタビュー、芸能人の対談、作家のエッセイ、渾身の調査報道、一流作家の連載小説、心揺さぶるノンフィクション……月額900円でビジネスにも役立つ幅広い「教養」が身につきます。

文藝春秋digital

¥900 / 月

一流の作家や知識人、ジャーナリストによる記事・論考・ルポルタージュなどを毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記…

月刊文藝春秋の新サブスク「文藝春秋 電子版」12月1日スタート!