見出し画像

同級生交歓|愛光学園 昭和54年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

見開き

東京都千代田区 三井物産本社にて(撮影・深野未季)

(右から)
トーヨー・ロジテック代表取締役社長
西岡斉前
財務事務次官
岡本薫明
総務審議官
谷脇康彦
三井物産代表取締役社長
安永竜夫
日本テレビ放送網常務
玉井忠幸

我らが母校愛光学園のある愛媛県松山市は、夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台として知られている。小説の中では、主人公があきれるくらいの松山の生徒の純朴さが描かれる。今では愛光学園の生徒の多くが県外から通うが、私たちが中高6年間通った1970年代はまだ県内から通学する者が多かった。私たち5人も全員が純朴な愛媛県人である。

校歌に歌われる「愛と光の使徒」となれたかどうかは疑わしいが、皆各分野で活躍をしている。安永君は三井物産に入社、2015年に「32人抜き」といわれる抜擢で社長に就任した。今年竣工した新本社は「知的化学反応」を狙って社内外に開いていると聞き、今回の開催場所にしてもらった。

玉井君は読売新聞社に入社、政治部を中心に活躍し、政治部長、BSニュースのキャスターなどを経て現在は日本テレビ放送網の常務を務める。谷脇君は旧郵政省に入省後、電気通信等の分野に精通し、現在は総務審議官という情報通信行政の事務方のトップとして活躍している。西岡君は四国中央市で物流の拠点となる事業を経営するかたわら、長年同窓会の幹事を務めてくれている。

我々21期生は卒業後何十年にもわたり、地元松山ではほぼ毎月集まるなど特に結束の強い期といわれるが、それも彼の献身的な働きに負うところが大きい。

私(岡本)はといえば、この7月に財務省を退官し、37年余の役人生活に終わりを告げた。人生の区切りを迎えた時、ふと心が帰るふるさとがある。そこには瀬戸内の美しい景色を望む母校とそこで青春時代をともにした友がいる。とても幸せなことだと思う。(岡本)

ここから先は

0字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください