この東京のかたち

門井慶喜さんの無料連載が始まりました!

 皆さん、こんにちは。

 本日、文藝春秋digitalオリジナルの無料連載に強力なラインナップが1つ追加されました! 作家の門井慶喜さんによる「この東京のかたち」です。「東京」と書いて、「まち」と読む。このまちのかたち。後述しますが、そこが、この連載の重要なポイントです。

 2003年に『キッドナッパーズ』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビューした門井さんは、2008年『人形の部屋』、2009年『パラドックス実践』で日本推理作家協会賞候補、2015年『東京帝大叡古教授』、2016年『家康、江戸を建てる』で直木賞候補に選ばれます。そして、2018年に小説『銀河鉄道の父』で直木賞を受賞されました。

 門井さんは、土地や街の歴史に非常に詳しいことで知られています。

 小説『家康、江戸を建てる』では、徳川家康が湿地帯だった江戸のまちを世界一の大都市に築きあげる様子を活き活きと描いています。この小説を書く上で、門井さんがどのような調べ物をされたかは、『徳川家康の江戸プロジェクト』(祥伝社新書)にも詳しく書かれておりますので、是非ご覧いただければと思います。

 そんな門井さんが次に挑むのが、江戸から東京へと移り変わる首都の姿を描き出すこと。2020年2月に、東京駅を建てた建築家・辰野金吾をモデルにした小説『東京、はじまる(仮)』の刊行が予定されています。

 文藝春秋digitalの連載では、「東京」という「まち」がどのように作り上げられていったのかを、門井さんの巧みな語り口で解説していきます。連載第1回場所として取り上げられたのは、首都の玄関口ともいえる「東京駅」でした。今後、どのような場所が出てくるのか。ぜひご期待ください。

 最後にひとつ――。

 この連載のタイトルを見て、ピンとくる方はもしかしたらいるかもしれません。1986年から1996年まで『文藝春秋』に連載された司馬遼太郎さんの巻頭随筆「この国のかたち」に敬意を払い、今でもその志を受け継ぐために、編集部からご提案するかたちで、つけさせていただきました。

 門井さんは歴史を分かりやすく、面白く、そして魅力的に語ることのできる作家です。まさに『文藝春秋』らしい、そして未来の『文藝春秋』に欠かすことのできない作家と言っても過言ではありません。

 隔週金曜日に配信する予定です。ぜひ、この連載、ご期待ください!


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