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短歌|加藤千恵

雑音だから

あの頃のわたしを消したわけじゃない それでも夜は眠ってしまう

はじめてのことは世界に溢れてる ただ気づかずに通り過ぎてる

ああ だからわかったように言えるのか 何もわかっていないからこそ

手に入れたものの分だけあきらめる仕組みなんて受け入れてたまるか

ほとんどは雑音だから 君だけの光のほうに進めばいいから

まだ進化する余地はある 抱きしめただけで埋まってしまう両腕

何歳になったとしても正解はわからないから生きていられる



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