同級生交歓

同級生交歓――開成高校(平成5年卒)【全文公開】

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

(右から)
衆議院議員 小林鷹之

クリーンプラネット創業者 吉野英樹

【トビラ】

東京都荒川区 開成高校にて(撮影・深野未季)

「お前らまた弁当食っているのか? 廊下で立ってろ!」 開成高校時代に机を並べ、授業中の早弁が日常茶飯事だった僕ら。あっという間に、卒業から四半世紀がたった。今でもコバタカ(小林鷹之君)に会うと、弁当を覗き込みたい気分になる。

 開成と東大法学部でずっと同窓の僕らは、いつも真逆の存在。彼は黄色い声援飛び交うバスケ部、僕は男まみれの柔道部。運動会では、彼がスマートな旗手なら、僕は泥臭い応援団長。彼は政治の世界、僕は科学ベンチャーと違う道を進んだ。こんな真反対の人物とは、社会人になってから知り合っていたら、絶対に友達にはなれなかっただろう。

 ソンタクなしに知り合えた高校の親友は一生の財産だ。会うとやんちゃになって、ついつい歳を忘れる。同じ釜の飯ならぬ、同じ早弁の力か? 

「母校」とは兄弟のような仲間がいるからこそ、そう呼ばれるのかなと今になって思う。(吉野)



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