
第163回 芥川龍之介賞 決定発表・選評
芥川龍之介賞 正賞 時計 副賞 百万円
首里の馬(しゅりのうま)
新潮3月号 高山羽根子(たかやまはねこ)
破局(はきょく)
文藝夏季号 遠野 遥(とおのはるか)
なお、直木三十五賞は、馳星周「少年と犬」(文藝春秋)に授賞決定しました。
公益財団法人 日本文学振興会
芥川賞選考経過
第163回芥川龍之介賞選考委員会を7月15日午後2時から東京・築地の「新喜楽」で開きました。
小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、山田詠美、吉田修一の8委員が出席(松浦寿輝委員は欠席・書面回答)し、2時間に及ぶ討議を行い、頭書の通り授賞を決定しました。
受賞作以外の候補作は次の3作品でした。
石原燃「赤い砂を蹴る」(文學界6月号)、岡本学「アウア・エイジ(Our Age)」(群像2月号)、三木三奈「アキちゃん」(文學界5月号)。
これらの作品は令和元年12月1日から令和2年5月末日までの6カ月間に発表された諸作品の中から予選通過したものです。
なお、直木三十五賞の選考経過は「オール讀物」9・10月合併号(8月22日発売)に掲載されます。
芥川賞選評〈到着順〉
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