見出し画像

詩|若松英輔

天耳(てんに)

啼(な)く鳥の 声に慣れた
わたしの耳は
音も立てずに 哭(な)く人たちの
声にならない声を
聞きとれて いるだろうか

波の動きで 海を確かめる
わたしの目は
誰もいない場所で ひとり
ひざをかかえ 呻(うめ)く者たちの姿を
見過ごさずに いるのだろうか


▼月額900円で『文藝春秋』最新号のコンテンツや過去記事アーカイブ、オリジナル記事が読み放題!『文藝春秋digital』の購読はこちらから!
この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

記事へのご意見・ご感想をお待ちしています。「#みんなの文藝春秋」をつけてご自身のnoteにお書きください。編集部がマガジンにピックアップします。皆さんの投稿、お待ちしています!

ありがとうございます!
21
シェアしたくなる教養メディア。100年近くの歴史がある総合月刊誌「文藝春秋」が、あなたの人生を豊かに彩るコンテンツを毎日お届けします。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。