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同級生交歓|東京学芸大学附属高等学校 昭和54年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

【見開き】同級生交歓2021年2月号_7R46341

東京都港区 サントリーホール ホワイエにて(撮影・三宅史郎)

(右から)

サントリーホール総支配人
折井雅子

内閣広報官
山田真貴子

東北大学副学長
大隅典子

日産フィナンシャルサービス執行役員
田中径子

国立国際医療研究センター国際医療協力局長
梅田珠実

シャンデリアが燦然と輝くサントリーホールに、約1年ぶりで東京学芸大学附属高等学校23期の女子5人が集まった。

折井は、サントリーホールディングスで生え抜き初の女性役員を務めた後、現在、サントリーホールの総支配人として、再開した種々のクラシックコンサートに目を配る。高校時代は演劇部だったことを考えれば、見事に嵌ったポジションだ。

山田は、安倍前総理の下で女性初の総理秘書官を務めた。昨年7月に国際担当の総務審議官を最後に総務省を退き、菅政権の発足に伴い内閣広報官に任命された。現在は総理官邸で内外のジャーナリストの対応などで多忙な毎日を送っている。

日産自動車株式会社でカルロス・ゴーン元社長の広報担当を務め、前ウルグアイ大使に抜擢された田中は、軽音楽部時代から幅広く音楽や楽器演奏を愛好。大使時代にもカーニバルで太鼓を叩いて行進し、地元の人から喝采を浴びたとの由。

梅田は、医学部卒業後、公衆衛生への関心から行政に進み、厚生労働省大臣官房審議官、環境省環境保健部長などを歴任。現在は国立国際医療研究センターにて新型コロナ対応に取り組んでいるため、この交歓でも皆の感染対策に目配りを忘れない。

歯学部から研究の道に転向した大隅は、東北大学大学院医学系研究科教授として、脳の発生発達や自閉症発症メカニズムの研究を推進するとともに、同大学初の女性副学長として広報および共同参画を担当し、附属図書館長も務めている。

2年前に卒業40周年を迎えた5人は、男女同数の共学高校時代の経験を活かして女性の少ない社会を生き抜いた。多様な女性たちの持つ力が活かされる社会になることを願う。(大隅)

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