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同級生交歓|千代田区立九段中学校 昭和42年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

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東京都千代田区 九段中等教育学校にて(撮影・橋本篤)

(右から)
テレビ東京HD会長
小孫茂
声楽家
鮫島有美子

小孫さんが報道の世界で活躍していることは耳にしていた。私は声楽の道に進み、上皇上皇后両陛下の御作品にも関わらせていただいている。そんな2人が母校前で半世紀ぶりに再会したとたん、同じ感想をもらした――「この坂、きつかったよねぇ」。

東京・千代田区の九段にその坂はある。「二合半坂」。急勾配のてっぺんに母校の旧区立九段中学校があった。旧都立九段高との統合で閉校となったが、坂は変わらず残る。

生徒の半分近くが区外や都外からの「越境通学」。多様な個性がぶつかり合ったが不思議といじめも揉め事もなかった。中1では日の丸を振る東京五輪応援、中3ではすぐそばであった厳戒下のビートルズ東京公演、多くの生徒の進路を変えた都立高「学校群制度」導入。時代に揉まれながらも、みんな「羽ばたく蜜蜂」の校章を胸に坂を登っていた。(鮫島)

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