見出し画像

浅田真央 ソチ五輪での激励メール 小塚崇彦 100周年記念企画「100年の100人」

フィギュアスケート女子の浅田真央(31)は、金メダルを狙ったソチ五輪で初日16位と出遅れたが、翌日には会心の演技を見せて6位に入賞し、感動を呼んだ。元フィギュアスケート選手の小塚崇彦氏が語る。/文・小塚崇彦(元フィギュアスケート選手)

EOSR0151_小塚宣材cut3

小塚さん

初めて会ったのは、確か僕が小学2年生、真央が5~6歳の頃です。たまに同じスケートリンクで練習することがあり、母親同士が仲良くなったのがきっかけでした。小さな頃から真央の練習にかける情熱や探求心は人一倍で、僕も刺激を受けました。地元が同じで年齢も近いから、カテゴリーは別でしたが、ライバル意識は持っていましたね(笑)。

フィギュアスケートの指導者の父(小塚嗣彦氏)があるとき「集中力を高めるのにいい」というので、僕ら2人を陶芸に連れて行ったことがありましたが、真央は集中しつつ、楽しそうにろくろを回していました。どれも上手で、何をさせてもセンスがいいなぁと感心したものです。

ソチでの演技は、テレビで観ていました。4年前のバンクーバー五輪では銀メダル。本人も「今回こそは金メダルを」と意気込んでいたはずです。ところがショートプログラムで、普段の真央からは考えられないようなミスが相次ぎました。

プレッシャーがかかっていたのかもしれませんが、その理由はわかりません。本人にもわからなかったと思います。一緒に練習して、精一杯頑張ってきた姿を見てきたので、すぐにメールを送りました。

「失敗もするものだから気を落とさないで。フリーもがんばってね」

真央からはシンプルに、「ありがとう、がんばる」という返信がありました。

浅田真央

浅田真央

続きをみるには

残り 157字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください