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目・耳・口|愛でて、味わって。全国の逸品たち

越前がにの旨みが凝縮した 濃厚グラタンを熱々で

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福井の三国温泉にある明治創業の料理旅館望洋楼が営む越前がに専門店、越前蟹の坊。こちらの『せいこ蟹グラタン』(5個、7640円 ※価格が変動する場合あり)は、越前がにの雌、せいこ蟹の内子と外子をふんだんに使用した専門店ならではの贅沢さで、特に寒い時期に味わいたい逸品だ。デンマーク産の濃厚なマリボーチーズとクリーミーな特製ホワイトソースが、カニの旨みを生かしながら絶妙に絡み合い、口へ運ぶたび幸せな気分になれる。高級感のある陶器に入っていることから贈り物にも重宝。また、オーブンなどで加熱後、そのままテーブルに並べても様になるのが嬉しいところ。

越前蟹の坊
福井県坂井市三国町宿1-16
☎0776-82-3925

噛みしめるほどジューシーな 比内地鶏のローストチキン

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秋田北東部、鹿角かづのの豊かな大地で放し飼いされた鶏を丸ごと焼き上げた『比内地鶏ローストチキン』(1羽、約1200グラム、7128円)。飼育中にモーツァルトを聴かせ、乳酸菌を加えた飼料でのびのびと育てられた地鶏は、健康的で引き締まった肉質で噛むほどに濃厚な旨みが口中に広がる。添加物を加えず天日塩とハーブで焼くシンプルさゆえに鶏本来の味わいを余すことなく楽しめる。飼育から加工、販売まで一括で行うため1番良い状態のものが届けられるのも美味しさの所以だ。こんがりローストされた迫力あるチキンは、家族が集まるホリデーシーズンのご馳走にふさわしい。

かづのわくわくファクトリー 
秋田県鹿角市十和田綿木字下野添8-4 
☎0186-30-3670

京料理の名店「下鴨茶寮」から 昆布〆された海の幸がたっぷり

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京都・下鴨の地で1856年に創業した京料理の老舗「下鴨茶寮」。その料理人が目利きして、選りすぐった帆立、鯛、鮭、平目、海老の新鮮な刺身を、野菜と共に北海道産の真昆布で〆たのが『「下鴨茶寮」料亭の昆布〆 漁味』(3人前、8640円)。昆布が刺身の水分を吸うことで味が締まると同時に、昆布の旨みが移って深い味わいに。付属の黄味づけや料理人特製「煎り酒」を合わせていただくのもおすすめだ。

文春マルシェ 
☎0120-636-700

巷で話題を集める焼菓子工房の ピーカンナッツを使ったタルト

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北米原産のピーカンナッツをふんだんに使用した『ピーカンタルト』(直径15センチ、3564円)は、焼菓子好きの間で口コミが広がった話題のスイーツ。横浜市に工房を構える店主がひとりで焼き上げるこの菓子は、アメリカ南部の郷土菓子を日本人好みのテイストに合わせ研究を重ねたどり着いたもの。クルミに似た風味を持ちバターの木とも呼ばれる良質な脂質を含むピーカンナッツとタルト生地、バニラが香るフィリングが三位一体となった絶妙なバランス感が格別だ。どこか和菓子を思わせる味わいで日本茶とも相性良し。実店舗はなく通販のみで、現在注文から発送まで約1か月かかるため、早めの注文が望ましい。

名古屋発の喫茶文化がコラボ ヒノキ香る枡で味わうコーヒーを

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岐阜の大垣の枡と名古屋の喫茶文化が融合した、枡にコーヒーを淹れて味わう『マスプレッソ』(1合枡・ブレンド3種類飲み比べセット、1650円)。考案に携わったのは、30年以上名古屋で愛された名喫茶の伝統を受け継ぎ、一昨年オープンした喫茶ニューポピーだ。コーヒーはドリップパックになっていて、ダーク、ミディアム、マイルドのブレンド3種類を、口当たりを考慮し制作された大垣特産のヒノキ製の枡と一緒に販売。豆はナチュラルという精製方法を用いているため、ヒノキに負けない味と香りを生み出している。これまでにない新感覚のコーヒーをリラックス時間にぜひ。

喫茶ニューポピー 
愛知県名古屋市西区那古野1-36-52 
☎052-433-8188

和田誠の83年の生涯を辿る マルチな才能に溢れる作品を展覧

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『「徹子の部屋」の30年』表紙 2007 講談社(左)、《デューク・エリントン》 個展「JAZZ」より 1992(右)

週刊文春の表紙を約40年間描き続け、一昨年他界した国民的イラストレーター和田誠。12月19日まで東京で開催中の『和田誠展』は、かつてない規模の展覧会だ。約2800点にも及ぶ資料や作品を、30ほどのトピックスに分けて紹介し、多岐にわたる仕事の全貌に迫る。週刊文春の表紙をはじめ、映画の脚本や絵コンテの展示、CMや子ども向け番組のアニメーションの上映など、83年の生涯の中で生み出された、マルチな才能溢れる作品を一堂に鑑賞することができる。これまで明かされなかった制作の舞台裏から、知らなかった和田誠の素顔もうかがい知れる絶好の機会だ。詳細はWEBにてご確認を。

東京オペラシティ アートギャラリー 
東京都新宿区西新宿3-20-2 




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